Tokyo Metropolitan Vocational Skills Development Center

東京都 東京都立城南職業能力開発センター 大田校

生徒作品展入賞作品の紹介

1月15日、16日にJR新宿駅西口広場イベントコーナーにて「職業訓練校生徒作品展'20&匠の技展」が開催されました。

この生徒作品展は、都内における都立職業能力開発センターなどの職業能力開発施設で学ぶ生徒の日頃の訓練成果の発表と技術力の高さをPRすることを目的としたものです。そこで、生徒の作品を公開・展示するとともに審査を行い、優秀な作品を表彰しています。

大田校からは、4点の生徒作品が入賞しました。
今回は、その中からエンジニア養成科の生徒作品「ハンドサッカー用投てきスタンド」について紹介します。

ハンドサッカーは、FP(フィールドプレーヤー)4名、SS(スペシャルシューター)1名、PG(ポイントゲッター)1名、GK(ゴールキーパー)1名の7名1チームで勝敗を争うハンドボールに似た競技です。他の競技には参加しにくい重度障がいの選手も参加できるようなルール設計がされていることが特徴です。

投てきスタンドは、競技の中でシュート動作の補助器具として使用されます。

以下、製作風景をご紹介します。

まずはどういった形状にするか、アイデアを出し合い、案を練ります。

形状が決まったら、CADを用いて図面を作成します。
CAD操作

材料を加工し、部品を一つひとつ製作しながら製品を組み立てていきます。
組み立て

製作の過程では、実際に車いすに乗って使いやすさを検証するなど、利用者目線でものづくりをします。
車いす

こちらが完成品です。
ボールを乗せる部分は、野球ボールからバランスボールまで、さまざまな大きさに対応しています。
また、3つの関節を備えており、スタンドの高さと角度を任意に調節することができます。
完成品

作品は、特別支援学校である東京都立光明学園に納品します。
写真は、納品の際に行うプレゼンテーションのリハーサルの様子です。
納品プレゼン


エンジニア養成科では、2年間の訓練の中で、機械装置等の設計・開発や機械加工の技能、組み立て・評価・原価管理の知識など、ものづくりに必要な知識・技能を総合的に学びます。また、2年次には「設計」「加工」「組み立て」の3コースに分かれ、自分の適性に合った分野をより専門的に学ぶことができます。

見学は随時受け付けております。ご希望の方は、お気軽に大田校までお問い合わせください。

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