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東京都 東京都立城南職業能力開発センター 大田校

溶接が上達するコツ〔大田校板金溶接科で学ぶ溶接技術〕

 身の回りのロッカーや、車など、金属製品を作るには、溶接という技術が使われています。よく使われるのは、電気で金属を溶かしてくっつける「アーク溶接」という技術です。
※アークとは、放電現象であり、写真でもまぶしく光っている部分をアークと呼びます。

 溶接は、金属をくっつけるだけなら誰にでも出来る作業ですが、製品としての強度や、見栄えの美しさは、溶接する人の腕前で出来栄えが変わってきます。そこが難しいところでもあり、また、面白いところでもあります。
 溶接が上達するコツは何でしょうか。

 まず、正しく基礎を身に付けることです。中途半端に身に付けた技術は、必ずスランプにはまるものです。基礎は超重要です。

 溶接は、①アークの長さ・角度、②金属の溶け具合、③幅と高さが一定かどうかが重要となります。中でも、溶接ビードを一定の幅・高さで真っ直ぐ引くのにはコツがいります。しかし、遮光ガラスを通して見る視界は狭く、あれもこれも気にするのは困難で、『勘や慣れが』が必要になってきます。
 それには体に感覚を染み込ませる事が大切で、基礎練習を繰り返すことが大事です。基礎練習を積んでいると、あるとき急にコツを掴む瞬間がやってきます。
 プロ野球選手で例えると、試合前や日々のトレーニングで基礎となるキャッチボール・素振り・ランニングは必ずやるもの。面倒ですが、まずは繰り返しの反復練習が上達への近道と言えます。

 もちろん考えなしに数だけやっても効果的ではありません。
 アドバイスを聞き、しっかり理解した上で目標を持って、練習することが大事になります。その時、①アークの長さ・角度、②金属の溶け具合、③幅と高さが一定かどうか、これらをしっかり意識しながら練習してほしい。基礎練習の繰り返しに、これらを意識するだけで、上達は早くなります!!

 溶接に興味がある方、板金溶接科に入校を検討中の方は、ぜひ一度見学にお越しください。
 事前にご連絡いただければ、個別に見学を受け付けています。