金型加工科 訓練の様子
金型加工科では、プレス金型と射出成形金型の2種類の製作を通して、金型加工に必要な知識や技能を身につけています。
今回は、プラスチックの製品を作る上で一般的に使われている射出成形の金型について、生徒さんの実習課題作品が完成いたしましたので、ご紹介いたします。
射出成形とは、溶けたプラスチックの材料を型に注入し、冷やしたあと型から取り出す方法です。
今回は、生徒同士で話し合い、小物入れの金型を製作することになりました。
デザインや機能面を考え、単三電池が2本ぴったり入るサイズにしました。
CADで製品をモデリングします。
さまざまな機械を使用し加工します。
機械で加工すると、カッターマークという傷が残ってしまうので、それを磨いてきれいにします。
下が機械加工した状態、上が磨いた状態です。鏡のように反射しています。
他の部品も加工した後、組み立てていきます。
射出成形機で、成形を行います。
射出成形と型の調整を行い、無事に完成しました。単三電池もぴったりと収まります。
今回製作した金型は、製品にプラスチックの入る痕(ゲート痕)が目立ちにくくなっています。
このゲートといわれる部分ですが、プラスチックの流れる部分は、直径0.8ミリメートルのドリルで穴を開けています。細かい作業も多いので、生徒さんにとっては緊張しながらの作業だったと思います。
金型が完成したので、材料に色を混ぜながら、いろいろな色で成形してみました。
金型加工科では、各種NC機械やCAD/CAMを使用し、金型の設計から製作までの一連の作業を基礎から学んでいきます。詳しくは金型加工科のページをご覧ください。
また、見学をご希望の方は、お気軽に大田校までお問い合わせください。