板橋校の魅力
板橋校の最寄り駅である、JR埼京線の浮間舟渡駅は
板橋区と北区の区界にあり、改札を出て左手が板橋区舟
渡、右手が北区浮間です。
駅正面には都立浮間公園の大きな池がゆったりと広がって
います。板橋校はその浮間公園に隣接し緑豊かなよい環境に
立地しています。
浮間公園の池は昔の荒川?
都立浮間公園は荒川沿いにありますが、ここにはかつては荒川が流れて
いました。大きく蛇行していた荒川の氾濫をなくすために、大正から昭和にかけて
流れを直線化する河川改修工事が行われ、開削された部分が新たな荒川の本流と
なり、高い堤防も築かれました。築堤により残った部分が池(浮間ヶ池)となっ
て、その後1967年(昭和42年)に都立公園「浮間公園」が開設しました。
公園面積の約40%を浮間ヶ池が占め、池畔と公園のシンボルの風車と緑が
うるおいの空間を作っています。運動施設もあり、世代を問わず多くの人が集い、
遊び場からは子ども達の歓声が聞こえてくる憩いの場所となっています。
かつての荒川では、渡し船(河川の両岸を往復して客や荷物
を運ぶ船)が水上交通として重要な役割を果たしていました。
渡し船に乗り降りするところを渡し場などと言い、荒川の
渡し場に「浮間の渡し場」、「戸田の渡し場(現在の戸田橋)」が
あり、人々の往来で賑わった場所でした。
浮間舟渡駅は都内最北?
板橋校は、JR埼京線の浮間舟渡駅から徒歩3分程度の交通の便の良い場所にあります。この駅は19
85年(昭和60年)埼京線開業とともにできた駅(都内最北駅)です。埼京線開業後は、大宮、大崎、
東京、品川への所要時間がそれぞれ30分程度と利便性が高まり、最近では相鉄線と乗り入れ横浜方面へ
もつながりました。工業地域として発展してきた舟渡地区は、中高層マンションが建ち、暮らす街として
も発展しています。
浮間舟渡駅が出来るまでは、赤羽駅からのバスが主な
交通ルートでした。当時バスを利用していた人に聞くと、
「朝の時間帯は運行時間が数分間隔でしたが、それでも
乗れないことがありました。帰りの夕方は、道が渋滞して
赤羽駅まで40分かかることもあり、歩く方が早かった。」
という話がありました。
多くの人で賑わったバスルートは、通勤通学の主役を
鉄道に譲ることになりました。現在、浮間舟渡駅前からの
バスは、赤羽方面、高島平、東武練馬方面があります。
板橋校は1960年(昭和35年))にこの地に開設していますので、
浮間舟渡駅が開通するまでの登校にはいろいろと苦労があったかも知れません。
こうした歴史の中で多くの人が板橋校に通い学んできたことを想うと、技術や技能をしっかり
身に着けてよい仕事をしたいという変わらぬ熱意が今に引き継がれていることを感じます。
~都内には、板橋校を含めて都立の職業能力開発施設が13か所あります~