東京都労働相談情報センター

いじめ・嫌がらせに関する相談事例


1.派遣先でのいじめ

相談内容
4ヶ月前から6ヶ月間の契約で派遣社員として働いている。1ヶ月くらい前から派遣先の正社員に私物を隠される、大声でからかわれる等のいじめを受けた。派遣元に相談したところ、「思い違いではないか」、「もう少しで契約が満了するのだから我慢しろ」などと言うばかりで取り合ってくれない。いじめはエスカレートし、体調を崩してしまったので現在は出勤していない。病院へ行き診察を受けたところ「自律神経失調症」であった。こうなったのも派遣元・派遣先の対応が不適切なためではないか。せめて期間満了までの賃金を支払ってほしい。
経過・対応
センターでは、派遣元・派遣先から事情を聞いた。派遣先は「いじめの加害者とされる正社員はいじめの事実を否定しており、それ以上の追及は困難であった」との主張であった。また、派遣元では「相談者から苦情を受け、派遣先に善処を求めるなど、当方としてもできるだけのことはやった」とのこと。
センターではいじめがあったこと及びそれにより相談者が体調を崩したこと等は雇用管理上の責任であることを説明。金額について双方の主張をまとめ、契約期間満了までの賃金相当額プラス治療費で合意をみた。