企業における取組の発信・支援
日本給食株式会社
- 所在地:東京都江戸川区中央1丁目16番19号
- 企業URL:http://nikkyu.boy.jp/
- 従業員数226人
障害者雇用の経緯・目的
- 受託先の施設より障害者を雇用して欲しいとの依頼があり、採用した。
- 社内(全社)で障害者雇用を推進している。
雇用等のための取組
- 障害者の方でも可能な仕事の精査により、就業範囲の拡大に取り組んでいる。
訪問レポート
日本給食株式会社は、官公庁、福祉施設などの受託先で給食を作るほか、都内の小中学校等へ給食の食材を納入しています。現在障害者を5名雇用しており、そのうち3名が東京都内で働いています。
<障害者雇用にあたって>
障害者を最初に採用したきっかけは、業務の受託先より知的障害をお持ちの方の採用依頼があったことです。以前より、顧客に福祉施設や特別支援学校があったため、会社全体に障害者に対する抵抗感・先入観がなく、採用に至りました。
その後、社長が障害者雇用を決意し、障害のある方が出来ることをやってもらうという考え方を社内に浸透させました。また、本社で障害者を募集するにあたり、社内の設備がバリアフリーではないことを明示し、身体障害をお持ちの方を2名採用しましたが、そのうち1人が下肢に障害をお持ちの方でした。そのため、社長から声がけし、器用な社員の方にトイレの手すりをつけてもらったそうです。
障害の有無に関わらず、社内では5時には帰ることを推奨しています。障害者の方に直接お話を伺いましたが、休暇なども計画的に取得しやすく、残業なども滅多にないので、自身の生活を大切にしながら働くことができるとのことでした。
<障害者の方の業務について>
都内で就労している方は、本社の営業事務2名、受託先での給食調理補助1名です。営業事務のお二人は一般の社員の方と同じように働いており特別な配慮は必要としないようですが、チームを組んで仕事に取り組むことで、出来ないことを無理に押し付けるような状況を生み出さないようにしています。
受託先にて給食調理補助として働いている方は、元々支援を受けていた施設内で就労しているため、職場内でのフォローが十分であり、通勤寮にて生活の援助も受けています。
今後も全社で障害者雇用に積極的に取り組みたい、また、障害者雇用に取り組むためには、まず第一歩として障害者がどの程度働けるのか理解することが大切とのことです。
本社事務 |
本社の様子 |
訪問日:平成24年11月20日(火曜日)
お問い合わせ先東京都 産業労働局 雇用就業部 |