Tokyo Metropolitan Vocational Skills Development Center

東京都 東京都立城東職業能力開発センター

中小企業向けセミナー 製造業の外国人財活用「外国人を雇用するには?活かすには?」を開催しました。

初めに、城東職業能力開発連絡協議会会長 高島利尚様から開会の挨拶として、「変革期を勝ち抜くため、生産性向上・革新的取り組みなどに向けて、その一つの方策として外国人労働者の活用がクローズアップされています。各社の戦略にふさわしい人材確保に、本日のセミナーが有意義なものとなることを祈念いたします」とのお話をいただきました。

第1部は、経済産業省製造産業局総務課課長補佐(業種横断施策担当)池田陽子様を講師に迎え、「製造業における新たな外国人材の受け入れについて」と題し、制度の概要をお話しいただきました。「製造業分野の運用方針の一つとして『製造業外国人材受入れ協議会』を設け、受入企業には全社必須で参加していただくなど、今後も企業とのコミュニケーションを重ねて運用していきたい」等のお話がありました。

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第2部は、株式会社今野製作所代表取締役社長今野浩好様、株式会社栄鋳造所代表取締役社長鈴木隆史様のお二方を講師に迎え、外国人活用の取り組みを発表していただきました。

今野様からは、「技能実習を受け入れることで、標準化やカイゼンを加速することが狙いでした。十分な時間をかけて社内で議論をし、受入目的を工場メンバーに浸透させました」「送り出し機関に出向いた採用活動の重要性や受入後の諸費用を含め、けして安い労働力とみているわけではない」など、活躍してもらうためにされている努力・工夫などについてお話いただきました。

鈴木様からは、「会社を続けていくためにはダイバーシティに取り組まざるを得なかった。その一つとして外国人材の活用がある。高い能力を持つ外国人材を確保するため、難民支援団体と協力した受け入れのためのプログラムの作成、海外大学からのインターンシップ受け入れなどを実施してきた。」など会社の維持発展とともにあった人材活用の歩みについて、外国人材の活用を中心にお話しいただきました。

セミナー写真2 写真3
(株)今野製作所代表取締役社長 今野様   (株)栄鋳造所代表取締役社長 鈴木様
 http://konno-s.co.jp/ 

   http://www.sakae-v.com/ja/

当日は、製造業のほか建設業、運輸業などの企業や商工団体、社会保険労務士や行政書士の方々を含め、72名の多くの方々にご参加いただき、外国人材の活用に対する関心の高さが伺えました。アンケートでは、「成功事例の具体的なお話が聞けて勉強になった。」「制度と実例をトータルに聞けて外国人雇用の今後の方向性がよくわかった」「経済産業省のお話をもっと詳しく聞きたい」「雇用のプロセスについて詳しく聞きたい」などのご意見・ご感想をいただきました。

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