訓練科の概要
経済情勢の変化にともなって、生活へのゆとりや質の改善などの変化が期待されます。
各家庭の家具や調度品にもその影響が表れ、特に家具においては、高級家具の需要も増えています。家具業界では、これら消費者のニーズに応えるため今までの技術を踏まえ、最近の技術革新にも対応できる技術者を必要としています。
当科では、木製の箱物家具(箪笥・書棚・食器棚など)を製作するために、設計図の作成や図面の読み方、木材の性質、木工機械の取り扱い方や部材の木取り、墨付け、加工、組み立て、仕上げ(塗装)までを行い、家具製作に必要な知識と技術を習得することができます。
就ける仕事
家具・建具製作
図面を見て、既製家具(机・イス・書棚など)や特注家具(主に据え付け家具)・建具(ドア・障子など)・什器(陳列棚・ディスプレイ用品など)の製作ができます。
住宅・店舗内装
施工現場において家具・什器の据え付けや施工管理ができます。
家具販売
家具の営業や販売などができます。
就職3年目の先輩の言葉
職業能力開発センターで学んだ基礎知識が非常に役に立っている。徐々にではあるが技能を認められ、家具の一部に曲線の入ったものや角度のついたものなどの製作をさせてもらえるようになってきた。
就職5年目の先輩の言葉
家具製作1級の技能検定試験にも合格し、後輩に良きアドバイスが出来るよう努力している。
取得できる資格等
資格
技能士補〔国:家具製作〕(技能照査合格者)
受験資格
家具製作技能士(2級) (修了後即 技能士補取得者は学科免除)
関連資格
木材加工用機械作業主任者技能講習受験資格 (修了後実務経験2年後)
主な訓練内容
①木工作業にかかわる材料や製図、工作法などを基礎から習得します。
②基本的な手工具や木工機械を使用し、調整方法や加工方法を習得します。
③家具製作に必要な技能・技術を習得します。
④企業で求められる即戦力となりうる技能者を育てます。
主な就職先
家具製造業、建具製造業、住宅・店舗の内装業、家具の修理・販売
就職情報
令和3年度実績
会社規模:5人から50人規模の企業が大半
求人倍率:4.9倍(訓練定員に対する求人)就職率約94%
初任給:16万円~24万円
自己負担額(参考:金額は変更する場合があります。)
入校選考料:1,700円 授業料(年間):118,800円
教科書代:約18,000円 作業服代:7,000円
その他、事故などに備える災害保険などの自己負担が生じる場合があります。